色を知ろう!vol.1

「“色のイメージ”を使って伝えたいことを明確にする方法は?」

テレビ番組に使われるテロップ。色やフォントに注目して見たことはありますか?

「映像があるし、あってもなくてもいい気がする。」「むしろない方が映像が見やすいのでは?」

そう思う人もいると思います。

でもテロップってテレビ番組にとってとても重要な役割をしているんです。

時には映像の情報をより分かりやすく説明したり、伝えたいことを強調したり、出演者の心情をより効果的に表現したり…普段番組のテロップを作成している私たち美術のスタッフはディレクターから発注された“特に強調したいキーワード”をいかに印象的にするかを常に考えています。

そのために意識するのは「色」と「フォント」。

この2つが変わるだけでだいぶその言葉の印象が変わります。特に「色」は見ている人にその言葉の第一印象を瞬時に与える重要な要素です。

今はSNSなどで自分の伝えたいことを表現できる時代。

Instagramのストーリー機能などを自分の伝えたいことをより分かりやすく、尚且つセンスの良い色の組み合わせでアップロードしたいと思いませんか?

ここで少しだけコツをお教えしたいと思います。

人は生活する環境にもよりますが、様々な経験を通して色に特定のイメージを持ったり、様々なものやことを思い浮かべます。そのため色はイメージを伝達するというときに重要な働きをします。

色と商品が結びつくことにより商品のイメージがより鮮明になったり、イメージが変化し新たな印象を与えることもあります。

そのため商品などをデザインするという点では情報の受け手が色についてどのようなイメージを持っているのか十分に理解することが大事です。

例えば赤を見て“血”や“リンゴ”、黄を見て“レモン”や“バナナ”などの具体的なものを思い浮かべることを「具体的連想」といい、赤を見た時に“愛情”や“情熱”、青を見た時に“清涼感”や“爽快感”などを連想することを「抽象的連想」といいます。

Instagramのストーリーなど、私たちが普段人に自分の感情を明確に伝えたい時は「具体的連想」はもちろんですが「抽象的連想」を使い分けるとより分かりやすくなると思います。

ここでいくつか抽象的連想の例をあげてみましょう。

【抽象的連想の例】

白:清潔、純潔、神秘             

灰:陰気、絶望、憂鬱、平凡、沈黙        

黒:悲哀、堅実、厳粛、陰気、冷淡        

赤:情熱、革命、危険、熱烈           

橙:焦燥、温情、甘美、歓喜

茶:古風、鎮静、堅実、素朴

黄:明快、はつらつ、希望

黄緑:青春、平和、新鮮、躍動

緑:永遠、新鮮、平和、理想、公平

青:無限、理想、永遠、冷淡、平静

紫:高貴、古風、優雅、優美、消極

このようにイメージを言葉にしてしまうと少し難しく感じてしまうと思いますが、「頑張るぞ!」と意気込む時に憂鬱なイメージのあるグレー(灰)を思い浮かべる人はいませんし、あまりやる気を感じませんよね。赤系の色で同じように「頑張るぞ!」と示すと同じ言葉でもやる気のある様子がより明確に伝わると思います。

このほかに色には色相や明度、彩度によって印象がまた違ってきたりしますが(明度の高い色は軽く感じるためその色を薄くするほど軽い印象を与える、など)、先述でも少し触れたように、色は感覚的な要素で、人によって感じ方やイメージが異なる場合もありますが、多くの人に共通するものがあり、知覚的な印象や感情と結びつくことがあります。

SNSなどの画面上で自分の気持ちを示す機会がある時は、一度その言葉の“一番伝えたいこと”を考え、それに合った色を選んで使ってみると、デザインにこだわらなくても、自分に色のセンスが無い…と悩んでいる人でも読んでいる人に明確に伝わりやすいでしょう。

色を選ぶときはまずその言葉の色のイメージ、“具合的連想”と“抽象的連想”を意識してみてはいかがでしょうか。   

(出典:特別小冊子MdN2013年10月号vol.234「デザインを学ぶ」)

編集デザイン部 渡辺優奈

PAGE TOP